家族もまだ、アルツハイマーについてよく知らなかった頃何度も同じ事を言わなければならないことに苛ついてしまいそれに対して父も癇癪を起こすということがありました。
アルツハイマー型認知症は、確かに脳の障害ですが、初期の頃は多少記憶が曖昧だったり、物忘れする程度で人格はそのままでした。
恐らくその頃の父は自分がアルツハイマーであることも解っていたと思いますし、精神的なショックを引きずったまま生活していたのだと思います。
暗い顔で考え込んでいることが多かったのです。それだけに、思い出せなかったり、度を超して物事を忘れてしまった時の家族の反応には傷ついたのでしょう。
プライドが頭をもたげ、何に怒りをぶつけて良いか解らず、家族に怒鳴り、物に当たり、自分の部屋に引き籠もってしまうこともしばしばでした。
例えば薬を飲むにも、飲んだかどうか忘れてしまう父につい苦情を言うこともありました。父は「薬なんか飲まなくていい!!」とふてくされてしまう...といった他愛ないことなのですが。
薬を飲まなければ抑止力を失う脳の退化は、目の当たりにしているのでその恐ろしさは人一倍です。
人の世話になり、人の生活を犠牲にして生きていきたくはありません。一日も早い治療薬の開発を望むと同時に、人に迷惑をかけない為には、自分の健康管理しっかりしなければならないのだと言うことを痛感しています。
