アルツハイマー型認知症の患者が、感染症で亡くなるケースが多いのには、食べられないものを口に入れるなど判断が出来なくなってくることにあります。
発症数年で身の回りのことが出来なくなり、寝たきりになる可能性が高いのです。
毎日の事が出来なくなる。すなわちトイレや食事も満足に自分では出来なくなり、おむつを常時着用することになります。もはや普通に生活を送る事が出来なくなってしまうのです。
当然動かなくなりますから体力は著しく衰え、結果寝たきりの生活になると、食べたものをちゃんと飲み下す事すら困難になるのです。
そして食べたものが胃に到達せず、気管に入りこんで誤嚥性の肺炎を起こし、感染症になり亡くなるケースが統計的にも圧倒的に多いのだそうです。
判断力の低下は、父の場合既にかなりの段階まで進んでいて、かたつむりを食べてしまったことでも解ります。
カタツムリやナメクジなどは、どうしても土の上を這う生物ですから、土中の嫌気性生物や細菌が付着しています。最も危険とされているのが、サルモネラ菌です。
土中に深く埋まっているレンコンなども、サルモネラ菌が付着しているので、熱を通して食べるように言われています。
かつてミドリガメには毒があると言われ、大量に処分されてしまったという、腹立たしい過去がありますが、実際には人間以外の大抵の生物が持っているサルモネラ菌を持っているというだけのことなのです。
亀などは家で長く飼っていれば、いずれ体内からサルモネラ菌はいなくなるのですが、水槽に土を入れて飼っているカタツムリはそうは行きません。
それを口にして無事だった父は、運が良かったのでしょう。
ちょっと目を離すと何を口に入れているか解らないのが、アルツハイマーなのです。
アルツハイマー型認知症の患者を預かる施設が、神経質になるのも無理からぬ事でしょう。